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中小企業は生存をかけた大革命の時代に

こうした変化に対し、中小企業はどこまで準備が進められているだろうか。
「Society5.0」については認知度、取組み度ともに低いスコアになっていたことは既述の通りである。取組みについて聞いた設問では「取り組んでいない」が9割を超え、情報セキュリティ対策についても3社に2社は「対策していない」「対応する人材がいない」と回答した企業も87%を超えた(Society5.0の箇所参照)。

勤怠管理についても、紙ベースが中心で昨今の効率的な管理システムの利用度は低い結果が出ているなど、効率性に向けた新しい技術の活用は進んでいない可能性がある(生産性向上(1)内の勤怠把握参照)。

中小企業の経営者は、限られた人員で生産管理と経営管理を行いながら、昨今求められているような人手不足、働き方改革、そして生産性向上への対応と、ありとあらゆる対策をしなければならない。さらに今後は情報革命の時代に向けて、必要な投資を行い、対応と分析、活用もできる従業員の教育にまで気を配ることになれば、本業のビジネスがうまく進められないような状況も起こりうる。

今や、経営者はこれまで以上のジェネラリストであらねばならない、そうした厳しい経営環境が待ち構えているといえる。

しかしフォーバル調査では、新しい取組みを行おうとしてもなかなかそれが難しい、中小企業の実態を示す結果が各所で見られた。例えば以下のような結果である。

<第1回調査>
Society5.0(超スマート社会)に向けた情報セキュリティに対応する人材がいない(回答数の86.0%)1

<第2回調査>
月次決算に取り組まない理由は、「取り組む時間がない」(40.9%)、「取り組む人員がいない」(26.5%)がトップ2(「していない」と回答した607社中・複数回答)

第三者認証に取り組まない理由は、最も多かったのが「メリットが感じられないので取り組むつもりがない」の515社(38.4%)であったが、次いで「何から手をつけたらよいかわからない」(24.8%)、「取り組む時間がない」(21.6%)、「取り組む人員がいない」(18.1%)が続いた(「していない」と回答した1340社中・複数回答)

<第3回調査>
従業員の労働時間を正しく管理しているか?の質問に対し、「していない」と回答した経営者に理由を聞くと、「なあなあになってしまっている」(36.8%)、「どのように管理をしたらよいかわからない」(20.8%)、「管理を任せられる人がいない」(14.6%)などが続いた(「していない」と回答した144社中・複数回答)

<第4回調査>
社員教育をしていない理由を聞く質問に対し、「する必要がない」が最多の44.3%であったが、次いで「時間に余裕がない」26.5%、「どうしたらよいかわからない」13.5%と続いた(社員教育を「実施していない」と回答した438社(1075社中の41%)に対して・SA)

5 回にわたるフォーバル調査は、主に第4 次産業革命に向けた対応状況をうかがうことを柱に、昨今の注目テーマについて幅広く質問をしてきた。上記からいえることは、少ない人員で効率的な経営を進めてはいても、時間や人が足りないこと、またそもそも情報が足りないためにどのようにすればよいのかわからないなど、中小企業が直面する状況が厳しいことである。

経営者として関わらなければならないことが多いがゆえに、取り組まなければならない様々な課題に対応する余裕が持てず、対応しきれないまま社会の変化に取り残されてしまうリスクがある。

時間がない、人がいない、どうしたらよいかわからない―――
経営者自身も忙しすぎて考える余裕もない―――

ひとつの解決策になりそうなのが、「情報」を味方につける新たな経営戦略づくりである。

ブルーレポートの発行者

株式会社フォーバル ブルーレポート制作チーム

フォーバルは1980年に創業以来、一貫して中小企業と向かい合い、現在20,000社以上にサービスを提供している。フォーバル創業者の大久保秀夫は東京商工会議所副会頭、中小企業委員会委員長としても活動。今後フォーバルが誰よりも中小企業のことを知っている存在を目指し、良いことも悪いことも含め、現場で中小企業の生の声を集め、実態を把握。そのうえで関係各所へ提言することを目的に、プロジェクトを発足。

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